代表挨拶

ここからは、私自身がどのような問いをきっかけに人文知と出会い、真美研究所を立ち上げるに至ったのかをお話したいと思います。

会社員を経て起業し、15年以上にわたり、経営者やリーダーのファッション、写真、ビジュアルブランディングに携わってきました。

仕事を通して、ずっと探究してきたのは、「その人ならではの魅力は、どこから生まれるのか」という問いです。

外見を整え、魅力を表現するお手伝いをするなかで、次第に関心は、「その人が何を大切にし、どのように世界を見ているのか」ということへと広がっていきました。

人の魅力は、外見や肩書き、社会的な評価だけでは捉えきれない。その人が何を感じ、何を考え、どのように世界と関わっているのか。そこに、その人ならではの魅力が表れるのではないか。

そう考えるようになったことが、哲学や美学への関心につながっていきました。

哲学を学ぶことは、知識を増やすことだけではありません。自分が当たり前だと思っていたことを問い直し、世界を別の角度から捉え直すことでもあります。

そこから、西洋哲学や東洋思想、文学、詩などへと探究が広がっていきました。

人の魅力を探ることから始まった問いは、いつしか、人間とは何か、世界とは何か、私たちはどのように世界を認識しているのか、という問いへとつながっていったのです。

こうした探究を、自分ひとりの学びにとどめず、さまざまな人と共有し、深めていきたい。その思いから、2021年より、哲学をビジネスに活かす観点から女性リーダー向けの哲学講座を開始。2023年に、真美研究所を立ち上げました。

真美研究所が大切にしていること

私たちが大切にしているのは、人文知を知識として蓄えることだけではなく、そこから自分と世界との関わり方を探究することです。

まだ知らない世界に出会う入り口は、必ずしも哲学の専門知識である必要はありません。

日常の小さな疑問でも、詩の一節でも、一枚の写真でもいい。

一つの作品を味わうことから、言葉の意味を考えることから、あるいは誰かの考えに触れることから、探究は始まります。

例えば、

  • 詩を読む・つくる:言葉の意味だけでなく、その奥にある感覚や、言葉になる前の世界に目を向ける。
  • 哲学を学ぶ:人類が積み重ねてきた思想に触れ、当たり前だと思っていた前提や価値観を問い直す。
  • 美を探究する:何を美しいと感じるのか。美しさや価値がどのように生まれるのかを考える。
  • 日本知に触れる:日本の文化や思想に受け継がれてきた、独自の世界の捉え方を知る。
  • 他者の考えに触れる:自分とは異なる視点や感性に出会い、一つの問いを多角的に深める。

こうした営みを通して、知識と感性の両面から、一つの問いを深く探究していく。

正解や決まった受け取り方を教えるのではなく、それぞれが自分なりに問い、考え、受け取る機会を大切にしています。

人文知を学ぶことを、日々のものの見方や世界との関わり方につなげていく。それが、真美研究所の考える「人文知を生き方として実践する」ということです。

こんな方と探究を深めていきたい

真美研究所では、すでに持っている知識や経験を大切にしながら、そこにとどまらず、もっと広い世界を知ろうとする姿勢を大切にしています。

  • これまでに学んできたことを土台に、さらに知的な探究を深めたい。
  • 自分とは異なる視点や考え方に触れ、ものの見方を広げたい。
  • 哲学や文学、美学など、人類が積み重ねてきた知に触れてみたい。
  • 日常の中にある小さな疑問を、そのままにせず深く考えてみたい。
  • 知識を増やすだけでなく、自分自身の思考や感性を磨いていきたい。

知っていることを増やすだけでなく、知らなかった世界に出会うこと。一つの答えにたどり着くことだけでなく、問いを深めていくこと。

真美研究所は、そうした探究を通して、人文知を自分自身の生き方へとつなげていく人たちと、ともに学び、広め、考え続ける場でありたいと考えています。