「あのとき感じた何か」を、ちゃんと受け止めたい。

そんなあなたに贈る、写真と詩による「感性の目覚め体験」です。

忙しい日常の中で、ふとした瞬間に心が動く風景や写真に映る景色。

あなたはその「見えない世界」を、どれくらい感じ取ることができているでしょうか。

このワークショップでは、写真を通して内なる感性を深め、言葉で表現する力を育てます。

写真から見える世界だけでなく、その先に広がる世界を言葉にしてみませんか?

現代は、なんでもすぐに言葉で説明したり、はっきりと定義したりする時代です。

「これはこういうもの」「あれはこうあるべき」と、何でも細かく分けて分類しようとします。

新しい言葉や概念が次々に生まれる一方で、本当に伝えたいこと、大切にしたい感覚は、かえって言葉にできない。そんな息苦しさや違和感を抱えている人も、少なくないのではないでしょうか。

特に日本語には、空気や余白を大切にする豊かな文化があります。

それがいま、筋の通った説明ばかりが求められ、私たちはいつの間にかうわべだけの軽い言葉があふれる世界に、埋もれてしまいそうになっています。

これからの時代に必要なのは、論理で切り分けていく西洋的な「言語化」ではなく、日本語だからこそ育める余白や余韻・矛盾を内包する言葉で表現される力ではないでしょうか。

ここではそれを感性言語と呼びます。感性というのは、感覚的なもの。ですから、非言語領域であり、言語ではありません。感性言語というのは、非言語の言語です。

矛盾や曖昧さを許容し、時に論理のゆらぎも抱えながら、非言語の言語という限られた表現の中でも、どうにかして“本質”に触れようとする、人間らしい試みです。

詳しくは、体験会にてお伝えします。

詩には、人の内面に深く働きかける独自の作用があります。

【1】思考力を育てる

限られた言葉の中に込められた意味を汲み取ることで、深い読解力と論理を超えた洞察力が磨かれます。また、一つの詩には、読む人の数だけ解釈があります。その多義性に触れることで、一つの正解にとらわれない柔軟な思考力が鍛えられます。

【2】感性が豊かになる

詩は、曖昧さや矛盾をそのまま抱えた表現です。「言葉にならないもの」を無理に説明するのではなく、示唆することで余白ごと伝えるという、独特の伝達方法を持っています。そのため、普段は見過ごしている感覚や記憶を揺り起こし、繊細な感受性を目覚めさせる働きがあります。

【3】視点が変わる

詩人の鋭い観察や感受性に触れることで、目の前の現実を一方向からではなく、多角的に、重層的に捉える思考の柔軟性が養われます。

【4】表現力が洗練される

詩は、音・リズム・言葉の選び方など、「美しい」言語表現の極みです。その体験を通して、美を感じる力、言葉を丁寧に扱う習慣が養われ、あなたの言葉に深みと余韻をもたらします。

【5】思考が癒される

日常から少し離れて、詩の世界に身を置くことで、思考と感情を一度、静かに整える時間が生まれます。

こうした詩の作用は、現代に必要な「内なる豊かさ」を育てる学びでもあります。

・忙しい日常では気づけなかった景色と言葉に触れられる
・詩や写真を通じて、感じたことを丁寧に言葉化する感覚を味わえる
・正解のない表現の中で、安心して「自分自身」を見つめられる
・日々の見え方が変わり、言葉に奥行きが生まれる

詩は、論理や常識の枠にはまるのではなく、詩の行間に漂う気配や見えにくい背景の構造を感じ取ることができます。

詩の世界に触れることで、あなたは、他人の価値基準や常識から一歩引き、 ”本当は自分がどんな世界を生きているのか” に気づきはじめます。それは「ありのままの自分を認める」という表層的な話ではありません。

詩によって磨かれる知性と感性とは、誰も気づかない背景や微細な空気の変化を感じ取り、世界の奥行きを捉える感受性を研ぎ澄ませる力です。

それは、「感じて、言葉を生む」体験です。

私たちが普段目にしている写真は、真実を「写したように見える」もの。しかし、それはほんとうの「真実」なのでしょうか?

レンズの向こうに何を写すか。どこを切り取るか。それはいつだって、撮る側の意図によって選ばれています。

シャッターを切る前に生まれる世界を“ある理論”を背景に写しだす、まったく新しい写真のあり方をお伝えします。